業務システムをクラウド化!メリットとデメリット紹介

近年では、自社の業務システムをクラウド化する会社が増えています。システムをクラウド化することでコストが削減できるメリットが期待できますが、メリットはそれだけではありません。また、クラウド化する場合にはデメリットもあります。

そこで今回は、業務システムをクラウド化するメリット・デメリットをご紹介します。この記事を読んで自社システムのクラウド化を検討してみてください。

1、業務システムをクラウド化する3つのメリット

業務システムをクラウド化する3つのメリット

最近では自社の業務システムをクラウド化するケースが増加しています。実はクラウド化するメリットを知ることで、コストの削減や仕事効率のアップを目指せるんです!そこでここからは、自社の業務システムをクラウド化するメリットを3つご紹介していきます。

1-1、システム管理・運用コストの削減

自社の業務システムをクラウド化することで、従来行っていたシステム管理や運用をする必要がなくなりコストの削減につながります。自社で業務システムを運用するためには、大規模な設備(サーバーなど)が必要になり、こうした設備の管理・メンテナンスに人員を割かなければいけません。

自社にシステム部門があれば管理・運用できますが手間と人員コストがかかります。また、システム部門がない場合には外部に委託しなければならず、委託費も必要となります。

しかし、業務システムをクラウド化すると従来必要だった大規模な設備が不要となり、システム管理・運用にかかっていた人員・コストがかかりません。クラウド化するとシステムの管理・運用はクラウドサービス提供事業者が担当するため、自社の負担が削減できます。

特に今まで整備していた大規模な設備が不要になることで、保守・運用コストの大幅削減が期待できるので、業務システムをクラウド化するコスト面でのメリットは大きいです。

1-2、災害が発生してもデータ・システムを保全できる

業務システムをクラウド化することで、災害が発生したときに備えることができます。近年、日本を含め世界各国で災害が多く発生しており、災害が発生した後の継続した会社運営が課題となっています。

そんな中で、従来通り業務システムを自社内で管理・運用している場合、万が一災害が発生すると重要なデータやシステム自体が損失してしまう可能性があります。

しかし、システムをクラウド化することで災害があってもデータを保全することができます。クラウド化すると業務データはデータセンターに保管されます。データセンターは災害が起こってもデータが保全できるように耐震性の高い場所に保管されており、災害が発生してもデータが損失する危険性が少ないです。

また、災害が発生した後の仕事を再開するとなった場合にも、システムを再構築する手間がかからないので、早く再開することが可能となります。このように、業務システムをクラウド化することで災害時に備えることができます。

1-3、他拠点で同じシステムが使用できる

業務システムをクラウド化することで、他拠点で同じシステムを使用することができます。会社によっては事業所がたくさんある場合や、海外に拠点があることがあります。こうした場合、事業所ごとでシステムを組んでいるとコストもかかりますし、使っているシステムが異なると全体として情報を共有することが難しくなります。

しかし、事業所ごとの業務システムをクラウド化することで、各事業所で統一のシステムを使用することができ、データを共有・活用するなど作業効率のアップにつながります。また、データを一元管理することができるので経営課題などがはっきり分かるようになる点もメリットの1つです。

2、業務システムをクラウド化するデメリット

業務システムをクラウド化するデメリット

業務システムをクラウド化することのメリットは大きいですが、デメリットもあります。実際、クラウド化のメリットを理解していても導入をためらっている企業はたくさんあるんです!そこでここからは、どういった理由から導入が見送られているのか業務システムをクラウド化するデメリットをご紹介していきます。

2-1、セキュリティに関するリスク

業務システムをクラウド化した場合、セキュリティ面でのリスクがあることを理解しておく必要があります。クラウドはハッキングなどの不正アクセスのリスクが少なからずあるので、セキュリティに対する対策が必要です。

もちろん、クラウドを提供している業者側もセキュリティ対策を整えており、近年ではかなりリスクが低くなってきています。しかし、それでもリスクがなくなるわけではないため、利用者としてはできるだけセキュリティ意識が高い企業が提供するサービスを利用することが大切です。

2-2、導入コスト・運用コストの増大

業務システムをクラウド化するにあたって、導入コストや運用コストが増大する可能性があります。クラウド化は初期費用が安く抑えられることもありますが、場合によってはコストが多くかかるケースも。

特に、一部のシステムをクラウド化する場合にはコストが安く済むケースが多いですが、すべての業務システムをクラウドへ移行するとなるとシステムのカスタマイズが必要となり、結果的に費用が増大してしまうことがあります。

そのため、費用を抑えるためにはすべてのシステムをクラウド化するのではなく、クラウド化する効果が高いシステムを選んだうえで、運用計画を立てて導入していくことが大切です。

3、まとめ

ここまでで、自社の業務システムをクラウド化するときのメリット・デメリットをご紹介しました。業務システムをクラウド化することで、大切な業務データを管理しやすくなります。また、災害時のデータの保全効果も期待できるので、もしもの備えとしても活躍します。

一方で、導入コストがかかる点やセキュリティ対策が必要な点は、企業がクラウド化を見送る原因にもなっているようです。クラウド化にはメリット・デメリットがありますが、皆さんもデメリットを理解したうえで業務システムのクラウド化を検討してみてはいかがでしょうか。

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